男絵と女絵

皆さんは図の上の段と下の段、どちらが男の子が描いた絵で、どちらが女の子が描いた絵か、お分かりでしょうか。

ほとんどの方が、上が女の子で下が男の子が描いた絵だということがお分かりでしょう。

(出典:皆本二三江 絵が語る男女の性差 東書選書)

 

女の子の絵は色とりどりで登場人物や動植物、自然物などすべて等価値に描かれています。動きの少ない静止した絵が多いです。

男の子の絵は主張したい物をグッと大きく描いて、それ以外は手抜きをします。動きのある絵も多く見られます。

例にあげたのは子供の絵ですが、この傾向は大人になっても変わりません。

 

男の子を持つ母親から相談されることがあります。「うちの子は戦争や乗り物ばかり描いて困ります。動物やウサギやリスやクマさんを描いてもらいたいのですが。こんな怖い絵ばかり描いていると、将来犯罪者になってしまうのでしょうか」と。

「いえいえ、お子さんは正常ですよ。男の子の典型的パターンです」と言って安心していただきます。むしろ男の子がウサギやリスやクマさんばかり描いている方が奇妙です。

 

身体が人間で顔が動物というパターンは女性特有の表現です。男性が描いた絵にはほとんど見られません。もし男性が動物人間を描いた絵があったら、それは奇妙な怪人や妖怪として描かれている筈です。

 

男女の違いは身体の構造から来ています。

精子は競争に打ち勝って受精しなければなりません。

卵子は優秀な精子が来るのを待っているだけ。

男の子が戦争や競争や能力にこだわる理由がここにあります

女の子は長い歴史の中で家を守り子育てし仲間と仲良く共存することを覚えてきました。

 

女の子は非現実的手段を通して現実的な夢を見ます。

男の子は現実的な手段を通して非現実の夢を見ます。

さきほどの動物人間は女性特有の表現ですが、あり得ない動物人間(非現実)を使って動物人間が食卓を囲んでいたり、ままごとをしたり仲良く遊んでいたりします。結局は現実生活を目指しています。子育てに最適な環境を確保することが目標です。

大人になっても王子様が現れるのを待っていたりします。

 

男の子はスターウォーズのように、最新の科学と乗り物(現実的)を使って夢(宇宙戦争で勝利して権力と美女を獲得する)を目指します。メカニズムは論理的で筋道が通っていますが、最終的には夢を求めます。

 

男女が正反対のプロセスと目標を持っていることを理解しましょう。

 

これらは見事に絵に表れます。

動物を人間に見立ててアットホームな物語を作ったり、戦争や力を発揮して勝利するような作品を作ったりするのは、男性だけ、女性だけ対象の作品となります。

 

男女双方にアピールするような作品を作ることが出来るとよいですね。

古今の名作はそのようになっています。