インテリアと絵画

 部屋の中に絵が飾ってあると、雰囲気が良くなります。

日本の住宅の部屋は、完全な洋室と違って玄関で靴を脱いでから上がります。西洋の家は靴をはいたまま土足で入ります。

日本古来の家の発想は「森」です。木造軸組み建築工法では、初めに柱を立てます。この柱が森林の「木」に相当します。柱が木に相当するのですから、本来 「壁」というものは存在しません。しかしそれでは住居が出来ませんから、柱と柱の間の空間を「壁」と「窓」にしたのです。日本家屋に窓があるのが当たり前 だったのです。

日本建築には「自然と共に生きたい」という気表されています

日本では信じられないことですが、西洋には「窓税」という税金がありました。窓に税金がかかります。一窓いくら、と言う風に。

これはヨーロッパ大陸が地続きで、どこから敵が侵入してくるかわからないので、いつでも敵に対抗出来るようにするためでした。ヨーロッパの戦争は民族闘争なので、負けると皆殺しです。

土足生活も同じ理由によります。壁を厚くして敵に対抗(あるいは防御)しようとしました。これには地震が少ない土地柄も関係があります。

 

日本の戦争は、たとえば関ヶ原の合戦では、農民が弁当持参で戦いを見物に行ったそうです。農民は安全でした。なぜ農民が殺されないのかというと、年貢が取れなくなるからです。日本の戦争は権力争いなのです。

 

人間、壁には心理的に圧迫感を覚えます。どうしても窓が欲しくなります。そこで額縁を窓枠に見立てて、その中に絵を入れて鑑賞するようになりました。

額縁の中に故人や崇拝すべき人の絵を入れてみたり、風景を入れたりしながら発展して、今日の絵画の掲示形態が出来上がりました。

私たちが絵を見て救われた気持になるのは、美しい自然に癒されたり、崇拝する人物や尊敬する人と一体になったような気持ちになるからでしょうか。